現在、東京都を始めとして関東地方では麻疹(はしか)患者報告が増加しています。そこで本協会では、関連情報ならびに、各学校での具体的な対応を取りまとめ、皆様にお知らせすることといたしました。
会員校約20校にヒアリングを行ったところ、現在、東京都内にある会員校数校が1週間〜11日間の休校をしております。また、会員校学生の麻疹(はしか)患者は、東京都および関東地区を中心に数校の発症がみられます。
■感染拡大の予防
- 予防接種を受けることを勧奨
麻しん患者と接触した場合、接触後3日以内なら麻しんワクチンで感染を防止できる可能性があり、6日以内ならガンマグロブリンの注射で発病を抑えることができる可能性があります。(ただし、ガンマグロブリンは血液製剤なので、使用に当たっては医師と十分相談すること)
- 毎朝検温して、37.5℃以上の発熱を認めた場合は、学校を欠席し、医療機関への速やかな受診を勧奨する。
<麻疹(はしか)発症者の対応>
学校保健法施行規則により出席停止の期間は定められています。
※麻疹(はしか)発症者は、解熱した後3日を経過するまで登校できません。
■休校について
休校の基準を定めている学校は少なく集団感染の恐れがあれば、休校の選択をすると回答した学校が多い。
※休校の判断例
最初の麻疹(はしか)患者発症から1週間以内に2人目の麻疹(はしか)患者が発症した場合、1週間〜10日の休校をする。
■休校期間の振替などについて
対応としては休暇期間(夏季)に振替えるとする学校が多い。また、通常授業の終了時間後と休暇期間への振替えを併用して対応を検討するとこをもある。
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