ロボット実践教材
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次世代ロボットエンジニア育成の ミドルウェアを活用した実践的教育プログラム開発 - 6 - 1. はじめに 本書は、産業技術である複数のシステム統合を目的にインターフェース・通信規格などを標準化したミドルウェアの実践を目的としたテキストである。 本書では以下の知識を有している読者を想定している。 � 基本的なWindowsXPの操作 � オブジェクト指向技術の基本的な知識 � ミドルウェア技術基礎講座での学習 � プログラミングの経験 ( C言語またはC++ ) � エディタでのファイル編集 1.1. 本書の目的 本書は、産業技術である複数のシステム統合を目的にミドルウェアの実践及び、応用技術についての解説を目的としたテキストである。ロボットを題材に、ミドルウェアを使用した統合システムを構築し、実習を実務に近い形式で行うことで、実社会で通用する技術力を持つ人材の育成を目指す。 本書を使用する講座は2部構成となっており、教材の構成は以下の通りである。 � ミドルウェア技術基礎教材 � ミドルウェア技術実践教材(本書) � 製品評価指標および品質管理ガイドライン 1.2. 本書の構成 2章では、ロボットのモデル図の解説。3章では、ロボットを制御するための各部品(コンポーネント)の作成について説明している。4、5章は、ロボットを動かすための実践を記載している。6章では、実践で学習したことを応用したロボット操作を記載している。 本書でいうミドルウェアはパソコン上で動作し、ロボットはパソコンからの双方向通信(Bluetooth)により制御する。ロボットのコントロール方法は、ロボットを直接制御するのではなく、コマンド送信によりコントロールを行う。 対象とするロボットは、多く学校で使われている教育用レゴ マインドストームNXT とする。

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